この本を読んだ

トンデモ科学の見破りかた -もしかしたら本当かもしれない9つの奇説

トンデモ科学の見破りかた -もしかしたら本当かもしれない9つの奇説

いわゆる疑似科学を見破るための方法論を書いた本かと思って読んだのだが、
全くそういう類の本では無く、いい意味で裏切られた。
疑似科学はそもそも科学の言葉で語ることすらできないと、
取り上げることすらしない。
ここでは科学者の中でも少数派の「トンデモ」に見える理論を取り上げ、その是非を科学的な態度で論じ、是非を考えさせるようになっている。
でも最後のタキオンやらビッグバンやらタイムマシンやらの話はよく理解できなかった。生物系には物理系の話は無理なんかねえ・・・。
科学者の卵が大学の研究室に入る前の論理トレーニングに良いかもしれない。
データに対してどう疑問を持ち、ケチをつけるかという過程がよく分かる。