大学院

“徒弟制”一掃、文科省が大学院を抜本改革へ
 大学院教育の充実に向け、文部科学省は今年度から、大学院生や若手研究者が教授の労働力とみなされる“徒弟制度”の一掃を目指すなど、抜本的な改革に乗り出すことを決めた。


 近年、大学院に進む学生が増える一方、海外や財界からは「教育水準が低い」との批判が出ており、日本の国際競争力を高めるためにも、大学院教育の質向上が不可欠と判断した。文科省は今後5年間かけて、大学院による教育課程や教員組織の見直しを支援するなど、教育基盤の整備を進める。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060430i101.htm

ほほう、とうとう国もやる気になってきたかと思ったが読み進めるうちにそれはどうかと思ってきた

 文科省は3月末、専攻分野ごとに講座を設け、教授を頂点に助教授、助手らを配置して教育研究を進める「講座制」の規定を大学設置基準から削除。この枠が外れることにより、今年度から各大学・大学院が自らの裁量で柔軟な教育研究体制作りを進めることが可能になる。

 07年度からは、教授の職務を助ける役割だった助教授が廃止され、新たに学生の教育や研究を主な職務とする「准教授」が新設される予定で、こうしたことを契機に教授と院生らの硬直的な徒弟関係の改善が図られることになる。

講座の枠が外れたら何か変わるんか?
大部分の院生には全く関係の無い話だと思うが
助手でもラボを持てるようになるとかそういう事じゃないの?
いや、確かに大きな変化ではあると思うんだが・・・

助教授の名前を准教授に変えたところで何も変わらんと思うが・・・
つか、今日び助教授も教授も立場的には大して変わらんでしょう。
今の講座制のもとでも

教授⇔院生

という徒弟関係だけじゃなく

助教授⇔院生
助手⇔院生

という徒弟関係はある
講座制を崩すことで教授だけがラボのボスじゃなくなるので

助教授⇔院生
助手⇔院生

の割合は増えるかもしれないが、教育制度とは無関係。

 また、講座制は大学院内の教育研究の責任体制を明確にすることなどを目的に導入されていたが、教授が研究室の人事を独占的に行うことなどへの批判も強かった。このため、院生らからは「教育内容が教授の能力に左右されすぎる」「教授の労働力として使われ、雑務に忙殺されている」などの不満の声が上がっていた。

これに関してはこの文中の「教授」が改革後に「准教授」に入れ替わっていくだけだろう。

 一方、産業界からは「応用が利かない」などと改善を求められており、今年度からは、教育の質を保証するため第三者による外部評価が導入される

この外部評価もどこまで厳しくできるのかねぇ・・・
本当にキッチリ外部評価してくださいよ。
つか、大学院で教育って何かやってんの?
僕はそんなもん受けた覚え無いですよ。
博士課程以降は講義なんか全く無かったし。まぁ無くていいからそれぞれの研究室でキッチリ教育やれって事なんだが・・・やらないわけで・・・
それをチェックって本当にできるの?
チェックのためだけに小賢しいことをするところも出てくるだろうし
というより、そもそも産業界からのニーズにこたえる必要なんか無い